ユニットハウスとコンテナハウスの違いと選び方のポイント

ユニットハウスとコンテナハウスは、どちらも工場で製造され現場で組み立てるプレハブ建築ですが、構造や用途、メリット・デメリットに違いがあります。

どちらを選ぶかによって設置コストや利用方法、快適性に差が出ます。

本記事ではユニットハウスとコンテナハウスの違いを詳しく解説し、用途別の選び方や注意点についてまとめます。

目次

ユニットハウスとは

ユニットハウスの基本構造

ユニットハウスは軽量鉄骨や鉄骨造を基本とし、壁・屋根・床が工場で一体化されたモジュール単位で製造されます。

現場では基礎の上に置き、複数ユニットを連結して広さを確保することが可能です。

ユニットハウスの特徴

  • 用途が幅広く、事務所・倉庫・店舗・宿泊施設などに利用可能
  • 設置工期が短く、組み立てや移設が容易
  • 内装や設備のカスタマイズがしやすい
  • 断熱性能や耐久性を用途に応じて調整できる

ユニットハウスのメリット・デメリット

ユニットハウスのメリット
  • 軽量で運搬や設置が容易
  • 複数ユニットの連結で自由なレイアウトが可能
  • 内装や設備の自由度が高く、快適性を確保しやすい
ユニットハウスのデメリッ
  • 重量物の保管や過酷な環境下では耐久性が劣る場合がある
  • 標準仕様では断熱や防音性能が低めのものもある

コンテナハウスとは

コンテナハウスの基本構造

コンテナハウスは、もともと貨物輸送用のコンテナを建築用に改造したもので、主に鋼鉄製の箱型構造です。構造が非常に頑丈で、耐久性や耐荷重に優れています。

コンテナハウスの特徴

  • 壁・屋根・床が鉄板でできており、非常に丈夫
  • 倉庫や資材置き場、事務所など多目的に使用可能
  • 輸送用コンテナを再利用することもでき、コストを抑えられる場合がある
  • 移設や積み重ねも容易で、複数段で使用できる

コンテナハウスのメリット・デメリット

コンテナハウスのメリット
  • 非常に丈夫で耐久性が高い
  • 長期使用に向いており、耐荷重性能が優れている
  • 海沿いや工場など過酷な環境でも使用可能
コンテナハウスのデメリット
  • 鉄板構造のため断熱や防音対策が必要
  • 内装の自由度がユニットハウスに比べると低い
  • 移設は可能だが、重量があるためクレーンなどが必要

ユニットハウスとコンテナハウスの違い比較

項目ユニットハウスコンテナハウス
構造軽量鉄骨・鉄骨造鋼鉄製箱型構造
耐久性普通~高い非常に高い
断熱性能調整可能・標準は低め標準は低め、追加断熱が必要
内装自由度高い低め、改造が必要
設置・移設軽量で容易重量があるため特殊機材必要
用途事務所、倉庫、店舗、住宅倉庫、事務所、店舗、過酷環境向き
価格中程度やや高め(新品)、中古は安価な場合あり

用途別の選び方

事務所や店舗の場合

快適性や内装の自由度を重視する場合はユニットハウスがおすすめです。

複数ユニットの連結で広さやレイアウトを調整できるため、机や椅子、什器の配置も柔軟に行えます。

倉庫や資材置き場の場合

耐久性や耐荷重が重要な場合はコンテナハウスが適しています。

特に重い資材や工具を保管する場合、強固な鉄板構造が安心です。また、積み重ねて使用することも可能です。

屋外での長期利用

海沿いや過酷な環境で長期間使用する場合は、コンテナハウスの耐久性が有利です。一方で断熱や換気対策をしっかり行うことが必要です。

ユニットハウスは移設や内装の自由度で優位ですが、強風や積雪に注意が必要です。

コスト面での比較

  • ユニットハウスは軽量構造のため運搬や設置コストが抑えやすく、内装も自由に変更可能です。新品・中古の両方で選択肢が豊富です。
  • コンテナハウスは新品はやや高めですが、耐久性と耐荷重の高さが特徴です。中古コンテナを利用することでコストを大幅に抑えることも可能です。

メンテナンスと耐久性の違い

ユニットハウスは軽量構造のため、定期的な防錆処理や塗装補修が必要です。断熱や気密性も用途に応じて調整します。

一方でコンテナハウスは鉄板構造で耐久性が高く、メンテナンス頻度は少なめですが、錆や断熱性能の低下には注意が必要です。

特に海沿いや湿気の多い場所では定期的な点検と塗装補修が望ましいです。

まとめ

ユニットハウスとコンテナハウスはどちらも工場製の建物ですが、構造・耐久性・内装自由度・用途に違いがあります。

  • ユニットハウス:快適性・内装自由度・移設のしやすさが特徴で、事務所や店舗、住宅向き
  • コンテナハウス:耐久性・耐荷重が高く、倉庫や資材置き場、過酷環境での使用に適している

どちらを選ぶかは、設置場所、用途、快適性、耐久性のバランスを考えて判断することが重要です。導入前に用途や設置環境、必要な広さや内装の自由度を整理することで、最適な建物を選ぶことができます。

購入に迷われている場合はぜひエムテックまで一度ご相談ください。

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